夏季の水池環境にご注意!
気温の上昇と共に、あたためられた水は軽くなるため表層部分で停留します。水の対流がおこらない為、表層部分の水温は、日光により更に温められます。すると、大量のプランクトンが発生し、二酸化炭素を消費しながら、光合成を行い、酸素を発生させます。水中の二酸化炭素が消費されると、pHが上昇し、表層の溶存酸素量も上昇します。 下層では、表層で発生した 死骸等がたまり 大量の有機物が堆積します。この有機物を分解する際に 酸素を消費するため、貧酸素や、pHの下降が起きます。この有機物が多ければ多いほど、池の自浄作用はバランスを崩します。溶存酸素量がゼロになると、(貧酸素状態)水が腐ってヘドロが溜まり死の池・死の水となります。太陽が沈み、光合成が行われなくなると、大量に発生したプランクトンが、酸素を消費する為、表層部分の酸素量も日没から明け方にかけ、しだいに減少します。夏場に魚が大量に斃死するのはこの為です。またアオコが魚のえらに詰まり、魚を斃死させることもあります。